原子分解能を有する最先端走査透過型電子顕微鏡(STEM)と第一原理計算を併用し、価数の異なる複数元素の添加によるセラミックス粒界の構造変化とその役割を原子レベルで明らかにしました。今回提案した価数の異なる複数元素の添加により、添加元素の選択幅が広がり、「粒界構造制御」に立脚した新規高機能セラミックス材料創成に向けた展開が期待されます。本研究成果は、2022年9月15日(英国夏時間)に英国科学誌「Nature Communications」のオンライン版に掲載され、各紙で報道されました。
4月14日、石川亮特任准教授(次世代顕微鏡法社会連携講座)が、「先端電子顕微鏡による点欠陥の研究」で、令和三年度の文部科学大臣表彰科学技術分野、若手科学者賞を受賞しました。
2021年3月10日、米国セラミックス協会のホームページにおいて、幾原雄一教授へのインタビュー音声とその内容テキスト(PDF)が公開されました。
2020年12月4日(金)経団連会館国際会議場にて、創立15周年を迎えました「東京大学・日本電子産学連携室」と、2020年4月1日(水)に開設されました「次世代電子顕微鏡法社会連携講座」設立を記念しシンポジウムを開催致しました。
コロナ禍において大幅な制限下での開催により、ご参加が出来なかった方々からの多数のご要望にお応えし、同室長の幾原 雄一教授の講演動画を公開しましたので是非ご視聴ください。
原子分解能を有する最先端走査透過型電子顕微鏡(STEM)と電子ビーム照射を組み合わせ、セラミックスにおける粒界移動の素過程を原子レベルで明らかにしました。また、粒界移動が粒界における原子構造多面体の逐次変化により移動するという新しいメカニズムにより進行することがわかりました。粒界移動の原子レベルでのメカニズム解明されたことにより、粒界を制御した高性能セラミックス材料の創成が期待できます。本研究成果は、日本時間1月12日(火)午前1時(英国時間:11日(月)午後4時)に英国科学誌「Nature Materials」で公開され、各紙で報道されました。
現状のリチウム電池を超える次世代高容量リチウム電池の充電過程を初めて原子レベルで解明しました。今後は、電池の劣化機構の解明と長寿命へ向けた展開が期待されます。本研究成果は、日本時間9月8日(火)午後6時(英国夏時間:8日(火)午前10時)に英国科学誌「Nature Communications」で公開され、各紙で報道されました。